まるで映画のワンシーン!ロマンティックロシア展に感動

どうも。最近は人物画より風景画が好きなあっきーです!

渋谷の東急本店横のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されているロマンティックロシア展へ行ってきました。

SNSの美術コミュニティの投稿を見ていて「これは観たい!」と思い、休日を利用して鑑賞してきました。

僕的にはあまり気にかけていなかった展覧会だったので結果的に行ってよかったです。

ロシアの美術って僕の人生でも多分初めてのものだったのでとても新鮮な気持ちで観れました。

今回は印象に残った作品とロシア美術ってどんなものなのか簡単に紹介していきたいと思います!

それでは見ていきましょう!

 

ロシア絵画の見どころ

移動派

移動展覧会協会のことを指し、アカデミズムを嫌うイワン・クラムスコイらによって設立されました。

民衆の生活を中心に社会生活を写実的に描いて、歪みや矛盾を告発していました。

また祖国愛をもとに郷土の自然にも目を向けた風景画も描いていました。

アカデミズム

均衡の取れた構図、理想的な美など古典的技法を重んじる主義のこと

世紀末のロシア背景

近代化が遅れていたロシアは社会情勢が不安定でした。

身分の違いが残り続け、権威に対する反発が日増しに高まっていました。

そんな社会に相反して美術のみならず文学(トルストイ、ツルゲーネフ、ドストエフスキー)、音楽(チャイコフスキー、ラフマニノフ)などの分野でも多くの天才を生み出しました。

 

印象に残った作品

全72作品のうち印象に残ったものをいくつか紹介していきたいと思います。

正午、モスクワ郊外

イワン・シーシキン(Ivan Ivanovich Shishkin)

1869年

111.2×80.4

ロシアにも四季があり、これは夏になります。

農作業を終えた人たちでしょうか?

男女が会話をしながらこちらへ歩いてきています。

空にはいい形をした入道雲が浮かんでいますね。晴天で見ていてとても気持ちのいい一枚でした。

海岸、別れ

イワン・アイヴァソフスキー(Ivan Konstaninovich Aivazovsky)

1868年

56.5×75

こちらも夏の作品になります。

日没をバックに二人の男女が名残惜しそうに別れを告げています。

男は船乗りで後ろの船へ小舟で帰っていくのでしょう。

波もおだやかそうでさざ波だけが聞こえてきそうな。

ただただ美しい一枚でした。

静寂

ニコライ・ドゥポフスコイ(Nikolay Nikanorovich Dubovskoy)

1890年

87.5×145.5

こちらも季節は夏。

小舟の上に暗雲がたちこめて、今にも雷雨が訪れそうな瞬間です。

夏の不安定の天気を独特な視点で描かれたおもしろい一枚でした。

雨の樫林

イワン・シーシキン(Ivan Ivanovich Shishkin)

1891年

124×203

こちらも季節は夏です。

樫の木の森で二人の男女が傘をさして奥へ歩いています。

奥には音楽家でしょうか?弦楽器を奏でています。

おそらくもうじき雨があがり、まだ小雨が降っているのでしょう。

緑の生き生きとした感じや、構図などまるで映画のワンシーンを見てるようです。

これが僕が1番見たかった作品で、とても感動しました。

秋の朝

グリゴーリー・ミャソエードフ(Grigory Grigorievich Myasoedov)

1893年

91×72

こちらは季節は秋です。

木々が色づきはじめ、まだ所々緑が残っているのを見ると夏から秋へ季節の変わり目を表しているのがわかります。

とても写実的に描かれていて見ていて落ち着く一枚でした。

樹氷

ワシーリー・バクシェーエフ(Vasily Nikolaevich Baksheev)

1900年

67×89.5

こちらは季節は冬です。

雪が止んでつかの間の晴天でしょうか?青空が広がっています。

ロシアと言えば冬のイメージがありましたが冬を描いた作品はそれほど多くないそうです。

その中でもこの樹氷はロシアの冬の厳しさ、あわせて美しさを教えてくれているように感じた一枚でした。

月明かりの夜

イワン・クラムスコイ(Ivan Nikolaevich Kramskoy)

1880年

178.8×135.2

女性にフォーカスして描かれた作品です。

白いドレスを着た女性がベンチに座っています。

誰かを待っているようにも、考え事をしているようにも見えます。

ドレスと月明かりで照らされた幻想的な一枚で、当初は「魔法の夜」なんてタイトルもつけられたそうです。

納得!

忘れえぬ女

イワン・クラムスコイ(Ivan Nikolaevich Kramskoy)

1883

76.1×102.3

今回の目玉の作品です。

タイトルは「わすれえぬおんな」ではなく「わすれえぬひと」と読みます。

馬車に乗りどこかへ出向く瞬間でしょうか?

モデルは諸説あるようですが、はっきりと誰だかはわかっていないようです。

よく見ると目頭にうっすら涙が。。。?

別れを惜しんでいるんでしょうか?

まっすぐにこちらを見つめられた目にぐっと引き込まれる一枚でした。

 

最後に

ロマンティックロシアいかがでしたか?

ロシア美術を知らなくても素直にきれい、好きと直感的に感じて観ることができました。

またこの時代のロシアの歴史背景も知ることができて勉強になりましたね。

興味を持った方、ぜひ足を運んでみてはどうでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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