どうも。あっきーです!
今回はようやく行きたかった落合陽一さん個展「質量への憧憬」へ行ってきました。
2019年1月24日~2月6日と期間が短いので急な用事も入らずよかったです。
前回の表参道のGYREで開かれた、山紫水明ー計算機自然ー時事無碍ーから約9か月ぶりくらいですね!
そのときの感想も別で書いているのでそちらもぜひ読んでみてください。
今回は写真がメインの展示になっていました。
写真なので前回のサイエンス満載の個展よりは僕みたいな一般人でも素直に感動できました。
彼の「まぁこんな感じでやってみました~」っていうさらっと流しているレベルのものでも僕くらいの凡人ではなかなか理解に苦しむところがありまして・・・(汗)
そんな感じで今回の個展、「質量と憧憬~前計算機自然のパースペクティブ~」どんな感じだったのか紹介していきたいと思います!
会場
天王洲アイル駅から徒歩5分ほどの場所にあるアマナスクウェアという場所で開催されています。
多分僕は天王洲アイル自体降り立ったのは初だと思います。
着いたのが夕方だったのでちょうど良かったのか暖色系のライトできれいで落ち着いた場所ですごく雰囲気よかったです。
きれいだなーと思いつつてくてく歩いていくと海沿いの一角に今回の会場IMA gallery/IMA cafeはありました。
外の窓には今作のタイトルが大きく掲げられていました。
なんとなく中の様子も見えてきてテンションが上がってきました!
今作のタイトルの意味
そもそもタイトルの意味からよくわからない・・・。って人も結構いるんじゃないんでしょうか。いや絶対いる!(笑)
僕もよくわからなかったんでそれぞれの単語の意味について調べてみたのでなんとなくおさえときましょう。
質量(しつりょう)とは
物体が有する物質の量。
物が持っているもともとの重さということですね。
陸上でも水中でも重量は変わりますが、質量自体は変わらないということです。
憧憬(しょうけい)とは
「どうけい」とも読まれます。
あこがれること。
あこがれの気持ち。
理想とする状態に達したいと強く望むこと。
計算機自然とは
「デジタルネイチャー」と呼ばれる落合陽一さんが提唱している概念で、コンピューター、人、モノ、データ、自然などが親和性を持ち、テクノロジーが入ってくることで新たな自然環境が生まれるという考えです。
デジタル化したものが自然と世の中に溶け込んで現実と区別がつかなくなる、という感じだと思います。
パースペクティブとは
英語のスペルだと「perspective」と書き、写真用語で遠近法のことです。
遠くのものは小さく写り、近くのものは背景との距離で遠近感のある写真になります。
中の様子
壁一面、天井まで届くかというところまですべて写真で埋め尽くされています。
その光景は圧巻でした。本当に色々なシーンを収めていて、全部で何枚あるんだかわかりません。
好きな作品
膨大な量の写真の中で特に好きな作品を撮影しました。
花・葉
花びらが散ってしまった不完全性に時間経過と質量を感じる.そこに刻まれた時間と偶然性による結果が美しい.(左上)
徐々に乾燥に至る落ち葉の朽ちていく工程に感じる質量への憧憬.(左下)
ゴミ箱の隣に添えられた花から感じる質量への憧憬.(右上)
時限付きのみずみずしさに感じる質量への憧憬.(右下)
波
波が好きだ.時間が物理量に変換される過程を眺めることそこに漂うこと、世界との接続を感じる一瞬だ
願い
人は社会的でありながら、祈り、願い、日々を生きる.その様子が質量を持ったときに、畏怖が生まれると思う
今までは特に何も考えず見てたこのおみくじの束は人々の願いが質量を持って生まれたものと考えるとなんだか並外れたエネルギーを感じますね。
夕焼け
飛行機からの眺め、空港内に差し込む光、信号機のシルエットでさえもオブジェのように芸術的に見えます。
東京スカイツリーに沈む夕日がろうそくに灯った炎のようです。
柱
錆びれたガードレール、看板、ほつれた金網など背景と相まって特にノスタルジーを感じた作品でした。
コンサートホール
耳で聞かない音楽界の際に撮影したものでしょうか?構図と明暗差がすごく美しいです。
ファッション
展示型のファッションショーの時に撮影したものでしょうか。ネオンと照明、ストーリーを感じる作品でした。
8Kディスプレイとブラウン管
会場の真ん中あたりに意図的に配置されたディスプレイとブラウンが現れました。
この作品の概要として、この大きな8Kディスプレイを見た後にブラウン管を見ると解像度が高く見えるという。
理由はブラウン管にはノイズがありディスプレイよりリアルに見えるからだと。
この作品は「解像度では表現できない物質性」があることを表したんだそうです。
終わりのコーヒーブレイク
すべても見終わったあとにカフェコーナーでブレンドコーヒーをいただきました。
落合陽一さんが吟味して作り上げたらしく、ほどよく酸味と苦みがちょうどよいブラックコーヒーでした。
すぐ外にベンチがあったので目の前の海辺を眺めながら飲み干しました。
最後に
今回の作品はライカのオールドレンズを使って撮影したそうで、ボケやフレアなどもひとつの作品として見るとおもしろいですね。
デジタルデータではなしえない物質が時間経過とともに変化していく様子を撮影しそこに価値を見出す。
落合陽一さんならではの視点がそこにありました。
次はどんな作品をやってくれるか今から楽しみです!
僕もカメラ始めようかな。
最後まで読んでいただきありがとうございました。